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海のアイドル(45) [魚]

[トックリヤシのダイビング遍歴]
(前回からのつづき)
 カメラを持って海に潜ると、いい被写体は無いか、珍しいものはいないかといろいろ探します。珍しいものであれば集中してその写真を撮るのですが、そうでない場合、いつも見慣れたものだとつい見逃したり無視してしまいます。珍しいものを求めてあちらこちらと潜り歩くこともありましたが、それも歳とともにだんだん億劫になってくるのでしょうか。
 私の写真はご覧のように観察写真が主です。一時は写真雑誌などを見て少しは絵心を磨こうかと試してはみましたが、どうやらもともとその素質はないのではないかと自覚するようになり、焦らずチャンスがあれば多少意識して撮ってみるくらいでいいのではないかということにしました。
 画を創造するのではなく何かを観察したと言う形を残しておきたい、そしていつしかそういう写真を主に撮るようになってきました。同じポイントに何回も潜ることで、今まで見慣れたものでも、それがどんな生態なのかということに興味を持つようにもなってきたのです。同じポイントでも季節の変化や、時に珍客が現れたりすることがありその時々の記録を残す、そういう定点観察的な楽しみ方が私流のダイビングスタイルになってきました。
 今はその様なダイビングが容易にできる環境でもあり、体力が続く限りこのスタイルでいくことになると思います。

             今日のアイドル「幼魚たちの幼稚園」

      スカテン&キンメ.jpg

             マイポイントのある日の情景です
             陸上が初夏を迎える頃
             水温が上がり始めると
             何種類もの幼魚たちが
             この根を埋め尽くします
             今年は水温が上がらず
             サンゴも産卵を見合わせているし
             幼魚達の集まり方もまだまだでした
             この根も幼魚たちにとって
             安心な場所かと言えばそうでもなく
             彼らを狙ってミノカサゴも集まってきます
             ときにハタやウツボが居座っていたり
             カスミアジもウロウロうろつきます
             砂地にポツントある小さな根ですが
             海の生き物たちの
             生きる様を観察することができる
             興味深い根なのです

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