海のアイドル（２１２）

　久々に家のワンコの話です。
　犬の嗅覚は人間の一万倍だとか、確かに道を歩いているときでも他所の犬や猫、鳥が歩いた跡の匂いを嗅ぎ分けますね。ランランなどは草むらに潜んでいるセマルハコガメ（天然記念物）を匂いで探し出し、ガブリとくわえて離さないので困ることもしばしばです。
　こんなに僅かな匂いを嗅ぎだすのに人間でも耐えられないような臭い匂い、それを一万倍で感じたとしたらどうなるのかと心配してしまいます。でも犬には匂いの感度を調節する優れた能力があるそうです。それに比べたら人間の鼻なんていい加減なものです。
　なぜこんなことを言い出したかと言いますと、実は今日夕方の散歩でビーチを歩いていたとき、リードを外したランランが渚の砂の上でひっくり返って頭や背中をズリズリやっているのです。「アァまたやりやがった～」と急いで止めさせましたが既に遅し、白い頭や背中に黄色いヌメヌメしたものがべったり・・・。
　渚には色々なものが打ち上げられます。何日か前に打ち上げられ死んで腐りかけたナマコの死骸を嗅ぎつけ、それを身体に擦り付けたのです。その匂いたるや思わず鼻をつまみたくなるような強烈な匂い、彼らにとっては感度を鈍くして好ましい匂いになるんですね～、いやはや困ったものです。
　ランランには気の毒ですが、家に帰ってから冷たい水シャワーをたっぷり浴びてもらいました。

　　　　　　　　　　　　　今日のアイドル「イソバナ」D.No.552　西表

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　これもサンゴの仲間です
　　　　　　　　　　　　　サンゴ礁を作るのは石サンゴの類ですが
　　　　　　　　　　　　　こちらは軟質サンゴに分類されます
　　　　　　　　　　　　　いわゆるソフトコーラルの類です
　　　　　　　　　　　　　比較的深いところで海底に彩りを添えています
　　　　　　　　　　　　　自然の光では黄色のものが目立ちますが
　　　　　　　　　　　　　黒茶色にみえるものに光を当てると
　　　　　　　　　　　　　見違えるような赤が際立ちます
　　　　　　　　　　　　　小さなポリプを開いて
　　　　　　　　　　　　　動かずとも力強く生きている様子がうかがえます

　　　　　　　　　　　　　　　　　
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タグ：西表 イソバナ 犬の臭覚