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海のアイドル(75) [魚]

 一月ほど前、庭先に植えた楠木の若木が新芽を噴出した頃、一匹のアオスジアゲハがしきりに楠木の周りを舞っていた。見ているとどうやら卵を産んでいるらしい。えっ!楠木がアオスジアゲハの食草なの?と早速Webで調べてみると間違いない、で慌てて楠木をチェックするとありましたよ、あちこちに卵が・・・。それからというもの、持ち前の観察好きの本領発揮、暇を見ては楠木のチェック。
 ある日卵が空になっている、あたりを探るとちっちゃな幼虫が数匹いました。昼間は葉っぱにしがみついてじっとしているだけ、夜に動き回りしこたま食べる・・を繰り返し日に日に大きくなっていきました。ところが2cmくらいになったころから数が減ってきたようなのです。隈なく探すと葉っぱの上に黒っぽい液体がこびりついているのを見つけ、もしかすると・・・とまた観察、楠木の周りを飛び回るハチに目をつけました。とハチが葉っぱに止まり何かをかじっていました。その葉っぱの上にはあの黒っぽい液体が・・・、そうです、ハチに食われてしまったのです。今度はハチ退治です。3匹位のハチを退治したでしょうか、結果かろうじて幼虫は1匹だけ残すことができました。
 ある日残った1匹が見つからない、十分な大きさになっていたのでそろそろ蛹になるころ、他の蝶の経験から蛹になるとき幼虫は食草から離れることが分かっていたので、楠木から離れた場所を探すと、やはりとんでもないところをセカセカ移動中でした。拾って木に戻してもまた離れてしまいます。よほど焦っているのか葉っぱの端から身を乗り出して移る物に触らないと自ら地面に落っこちて木を離れるという行動も目撃しました、すごいことです。
 せっかくなので身近に蛹化・羽化を観察したかったので家の中のランの鉢に移してみたら、意外にそこが気に入ったらしく鉢の側面で眠りに入ってしまいました。翌日首の後ろに糸をかけ、2日後目の前で蛹化の実演です。それから11日後羽の模様が透けて見えるようになり、翌朝立派なアオスジアゲハが窓にありました。
 蝶の羽化、いつ見ても神秘的です。何年か前から石垣の市の蝶、オオゴマダラを育てようと食草のホウライカガミを植えています。見事な黄金の蛹、これまで数十匹羽化させましたが、今年は蝶が寄り付かないのです。周りの木が育ちすぎたのか、それともアオスジアゲハの例のようにハチやアリが災いしているのか、これも気になる事柄の一つです。食草ホウライカガミは現在幼虫何匹でもOKというほどよく育っているのですが・・・、思うようにいかないものです。
 
           気分を変えて今日も海のアイドルを、「モヨウフグ」です

        モヨウフグ.gif

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               砂地に寝そべってなにやら物言いたげに
               私を眺めていました
               そっと近づいても逃げません
               思わず「何か用?」
               と問いかけました
               実際はブクブクゴボゴボでしたが・・
               あんたなんかに用はないよっ
               そっとしといてくれ・・と
               横を向いてしまいました
               どうも、お邪魔様でした・・・

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タグ:米原