海のアイドル(73) [エビ・カニ]
一昨日の吉原マンション景観訴訟に関連して、先日PC修理中に読み返した水中写真家、中村征夫さん著「全東京湾」のあとがきに書かれていた一文をここに転記させてもらいます。
=野生の生物に比べれば、人間の反応など恥ずかしいくらい鈍いものだ。その人間がそれこそ私利私欲で目先のことしか考えず、形ばかりの経済効果を目指すばかりに、そこに生きる生物たちを失っていくということは、やがて人間もとても住めない、生きていけない環境になることを意味している。 人間は自然なくしては生きられない動物なのだということを、われわれは忘れてはならない。自然界の動物たちと共にこの地球上で生きていかなければならないのだ。 コンクリートを敷きつめた、整然とした海浜公園を造るのも必要なことかもしれない。だが、素足のまま水辺まで下りてエビやカニや貝を探し、水鳥の姿を眺め野生の生の声を聞くほうが、ゆとりのある豊かな心を育んでくれると思うし、そのような自然を残していくことが次の世代に贈る最高の愛情ではないだろうか。=
「全東京湾」は1987年の出版ですからもう20年以上も前です。景観を形成する自然環境の保護等のためあらゆる現場から同じような言葉が聞こえてきたように思いますが、なぜかいつも経済成長とか地域発展の動きにかき消されてきたのが現実ではないでしょうか。状況は20年前と少しも変わっていません、いやむしろ悪化しているかもしれません。今改めてプロフェッショナルの重みのある言葉として、皆で考え直す時でもあるのではないかと考えています。
今日のアイドル「コモンヤドカリ」
いわゆるヤドカリ類は
林の中やビーチのどこでも
目にすることはできます
でもダイビング中に
意識して写真を撮ったのは
これが初めてだと思います
撮ってみると意外でした
ヤドカリとて侮るなかれ
アイドルとしての魅力十分です
おまけに、種名を見極めるのに
図鑑との格闘をもさせられました
それもまた楽し・・なのですが
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=野生の生物に比べれば、人間の反応など恥ずかしいくらい鈍いものだ。その人間がそれこそ私利私欲で目先のことしか考えず、形ばかりの経済効果を目指すばかりに、そこに生きる生物たちを失っていくということは、やがて人間もとても住めない、生きていけない環境になることを意味している。 人間は自然なくしては生きられない動物なのだということを、われわれは忘れてはならない。自然界の動物たちと共にこの地球上で生きていかなければならないのだ。 コンクリートを敷きつめた、整然とした海浜公園を造るのも必要なことかもしれない。だが、素足のまま水辺まで下りてエビやカニや貝を探し、水鳥の姿を眺め野生の生の声を聞くほうが、ゆとりのある豊かな心を育んでくれると思うし、そのような自然を残していくことが次の世代に贈る最高の愛情ではないだろうか。=
「全東京湾」は1987年の出版ですからもう20年以上も前です。景観を形成する自然環境の保護等のためあらゆる現場から同じような言葉が聞こえてきたように思いますが、なぜかいつも経済成長とか地域発展の動きにかき消されてきたのが現実ではないでしょうか。状況は20年前と少しも変わっていません、いやむしろ悪化しているかもしれません。今改めてプロフェッショナルの重みのある言葉として、皆で考え直す時でもあるのではないかと考えています。
今日のアイドル「コモンヤドカリ」
いわゆるヤドカリ類は
林の中やビーチのどこでも
目にすることはできます
でもダイビング中に
意識して写真を撮ったのは
これが初めてだと思います
撮ってみると意外でした
ヤドカリとて侮るなかれ
アイドルとしての魅力十分です
おまけに、種名を見極めるのに
図鑑との格闘をもさせられました
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