海のアイドル再演ー417 「D.No.698」 [ダイビング]
(2010 10 12 掲載)
実に2か月ぶりのマイポイントダイビングとなった。記録的な大雨や台風の影響の強風による高波の被害、イノー(礁池)の中は検証済みだが礁原からリーフの外側への影響がいかなるものか、やっとそれを見極めるチャンスが来たのである。
イノーを沖に向かって泳ぐ途中、サンゴのその後を確認したが、生きていると確認できたサンゴはハマサンゴのみ、イノーのかなり沖合まで多数のサンゴが死滅し緑藻が繁殖しした姿が非常に痛々しい。礁原の手前からは何とか生き残ったミドリイシも見られる。
潜降したマイポイント周辺は特に目立った変化は見受けられず通常のコースを辿る。海中の様子は小魚の姿が見られなくなったものの、この季節の様子としては普通であった。
帰路、礁斜面を辿るとそこは明らかに異様な光景があった。先ずMyサンゴの一つミドリイシの仲間の「Acropora valenciennesi 」が姿を消していた。礁斜面の下の海底に無残な姿でひっくり返って砂に半ば埋もれていた。続いて離れ根の中腹にあった他のMyサンゴ(ハナバチミドリイシだろうか・・・)も根元からそっくり姿がない。水深10mほどなので多少の波での影響は考えられないが、あの台風の影響の高波による底揺れが想像以上に大きかった・・・ということも言えなくもない。しかし周辺には無傷のテーブルサンゴも元の姿で残っていることもあり、人為的な被害も否定できないのである。それに加え他のテーブルサンゴ類に、オニヒトデの食痕とは思われない部分的な白化が認められることも不可解な現象である。この2カ月の間に一体何が起こったのか、無残な結果を見るだけで何も成しえなかったことが残念でならない。
2か月前のMyサンゴ「Acropora valenciennesi」の姿
今回 根っ子の痕跡が痛々しい
落ちて砂に埋まる痛々しい姿
このMyサンゴも毎回成長を記録していたが完全に消失してしまった
中央部分が白化している オニヒトデの食痕とは考えにくい
今日のアイドル再演ー417 「マイポイントダイビング」
2010年12月10日 石垣島 米原リーフ下
マイポイントダイビング Dive No.698 (ダイブログより転記)
2010年12月10日 天気:晴れ 気温:21℃ 水温:水面23℃・水底23℃
無風・うねり有り 潜水時間:41分 水深:最大22.5m・平均16.1m
実に2か月ぶりのマイポイントダイビングとなった。記録的な大雨や台風の影響の強風による高波の被害、イノー(礁池)の中は検証済みだが礁原からリーフの外側への影響がいかなるものか、やっとそれを見極めるチャンスが来たのである。
イノーを沖に向かって泳ぐ途中、サンゴのその後を確認したが、生きていると確認できたサンゴはハマサンゴのみ、イノーのかなり沖合まで多数のサンゴが死滅し緑藻が繁殖しした姿が非常に痛々しい。礁原の手前からは何とか生き残ったミドリイシも見られる。
潜降したマイポイント周辺は特に目立った変化は見受けられず通常のコースを辿る。海中の様子は小魚の姿が見られなくなったものの、この季節の様子としては普通であった。
帰路、礁斜面を辿るとそこは明らかに異様な光景があった。先ずMyサンゴの一つミドリイシの仲間の「Acropora valenciennesi 」が姿を消していた。礁斜面の下の海底に無残な姿でひっくり返って砂に半ば埋もれていた。続いて離れ根の中腹にあった他のMyサンゴ(ハナバチミドリイシだろうか・・・)も根元からそっくり姿がない。水深10mほどなので多少の波での影響は考えられないが、あの台風の影響の高波による底揺れが想像以上に大きかった・・・ということも言えなくもない。しかし周辺には無傷のテーブルサンゴも元の姿で残っていることもあり、人為的な被害も否定できないのである。それに加え他のテーブルサンゴ類に、オニヒトデの食痕とは思われない部分的な白化が認められることも不可解な現象である。この2カ月の間に一体何が起こったのか、無残な結果を見るだけで何も成しえなかったことが残念でならない。
2か月前のMyサンゴ「Acropora valenciennesi」の姿
今回 根っ子の痕跡が痛々しい
落ちて砂に埋まる痛々しい姿
このMyサンゴも毎回成長を記録していたが完全に消失してしまった
中央部分が白化している オニヒトデの食痕とは考えにくい
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