海のアイドル再演ー３７８ 「ウミガメの赤ちゃん」

（2010.07.15掲載）

今日のアイドル再演ー３７８　 「ウミガメの赤ちゃん」

２０１０年７月１４日　石垣島　米原ビーチ

　ウミガメの赤ちゃん、3年ぶりになりますがどうしても見てみたいと、昨晩再度チャレンジしました。
　昼間にネストを確認したところ、なんと観察を断念したあの夜10時以降に脱出があったらしいのです。砂の上に子ガメの足跡の帯が海へ伸びていました。ウ～ン粘りが足りなかったか～と反省しきり、しかしこれで終わったわけではないはず、2日にわたって脱出することもあるということを聞いていたので、また夜のビーチへと出かけたのでした。
　念のため残留の有無を確認するためネスト（産卵場所・今回は移設したので本来の場所ではない）の砂の上にタオルを敷いて方耳を乗せると（聴診器が有ればいいのですが・・・）砂をかき混ぜる音が聞こえまだ残っていることを確認、希望を持ってその時を待ちます。
　1時間ほど経ったでしょうか、その間何回もネストをライトで照らし砂の表面の異常を確認していましたが全く変化なし、そのうち昨夜のことを思い出し、今夜も夜半を過ぎないと出てこないのかな～と諦めの気持ちが頭をもたげ、砂浜に座り込んでさてあと少しで引き揚げようかなどと考えていた時のことです。
　小さくカサっという音に気づき横を見るとなにやら小さい黒いものが砂の上を動いていました。「アレッ、やっちゃったかな！」あわててライトで照らすと間違いなく子ガメ、サ～大変です、カメラを構えて追いかけます。数枚撮ってあたりを照らすと2匹目3匹目・・・ざっと5匹ほどが走る走る、1匹づつ撮るのは無理なので一つを追いかけるのですが、満潮なので海が近くすぐに水際です。最後の1匹も波に2～3度戻されながらも引き波に乗って行ってしまいました。
　その間時間にして3分くらいだったでしょうか、ふと我に返って改めてネストを見ると変わった様子はなく砂の窪みがやや深くなっていたかな・・・という具合、5匹位だと一瞬のうちに砂を駆け昇り脱出して海へと走るのですね。
　そのあとネストを簡易聴診器？で検査、静寂を取り戻していました。今回も又脱出劇を見ることはできませんでしたが、少なくともあの子ガメの可愛い姿を見れただけで充分、2日間の辛抱も報われたし、ヨカッタナ～の一言です。

　13年前のアイドルに戻る前に緊急アップです。水中写真ではありませんが悪しからず・・・
　　　　　　　　　　　　　　

海はこっちでいいのかな～　　さ～、急がなくっちゃ～！　

　

エッサエッサ急げ急げ！　　　でもちょっとサンゴのかけらが邪魔だな～

　
　

さ～海だぞ～、次の引き波で一気に行くぞ～！

　今回この米原から数十匹の子ガメが大海原へ旅立ったはず、このうち1匹でも戻ってこれるようにと子ガメたちの幸運を祈ったのでした。

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タグ：石垣島　米原ビーチ ウミガメの赤ちゃん