海のアイドル（６１０） 三宅島 大久保

　昨日は冬場のカエルの鳴き声の事を書きましたが今日はオタマジャクシの話です。
　ワンコの散歩で数日おきに歩く海沿いのキャンプ場、通路の真ん中に雨が降ると必ずできる水溜りがあります。このところの雨続きで通路一杯、直径2m位に広がった水溜りに、今日オタマジャクシが出現していました。まだ1cm足らずで卵から孵ったばかりのようです。
　この辺り何処でも水溜りができるとすぐにカエルが産卵します。しかしその水溜りが成長する期間存在し続ければ問題ないのですが時に数日で干からびてしまうこともあります。そんな状況を何度も目にしているのですが、カエル達が水溜りを見つけてはそれに一か八かの勝負で繁殖に賭ける健気さ、本能とは言えなんとかオタマジャクシから脚が生えるまで水溜りが干からびないようにと、お天道様にお祈りしたくなるわけです。
　（でも・・・今、もう雨は結構です、日射しが恋しい・・・）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今日のアイドル「アオリイカ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　95.09.03　三宅島　大久保
　　

　　　　　　　　　　　　　　沖合に笹竹を沈めたイカの産卵床がありました
　　　　　　　　　　　　　　距離を置いてイカが来ているかどうか探ります
　　　　　　　　　　　　　　微かにイカの姿が見えたのでそーっと近付いて行きます
　　　　　　　　　　　　　　ストロボの光も刺激を与えてしまうので写真は一発勝負です

　　　　　　　　　　　　　　一枚撮り終えてイカの様子を見ていたとき
　　　　　　　　　　　　　　他所のダイバーが無神経にドタバタとやって来ました
　　　　　　　　　　　　　　そしてイカはさっさと泳ぎ去ってしまったのです

　　　　　　　　　　　　　　コースを巡っての帰りにもう一度産卵床を覗きましたが
　　　　　　　　　　　　　　もはやイカの姿はありませんでした
　　　　　　　　　　　　　　前進後退自由自在の巧みな鰭の動かしかたを
　　　　　　　　　　　　　　じっくり眺めてみたかったのですが・・・残念！

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タグ：三宅島・大久保 アオリイカ 産卵床 水溜りにオタマジャクシ

海のアイドル（５４９） 大瀬崎 湾内

　11月の末、そろそろ年賀状の準備を・・・と東京のショッピングサイトへプリンターインクとはがき用紙を注文しました。即日出荷の連絡メールが入りましたので、通常1～2日で届くはずなのですが4日目が過ぎてもまだ届きません。配送会社へ問い合わせましたが、輸送中であるということだけ、詳しい状況は沖縄の中継店へ問い合わせろとのこと、時間がかかり過ぎていることに気付いていないのか誠意のない対応に腹が立ちました。
　翌日ようやく荷物が届きましたが配送員は2日遅れになってしまいました・・・と一応遅れを認識してはいました。その訳を聞くと荷物の内容に「インク」と書いてあったので空港で留め置かれていたとのこと、どうしてまた、何で・・・ということですよ。
　聞くと「インク」が危険物質として扱われていて、なんと付属品にインクが含まれているとプリンターそのものも飛行機に乗せられないらしいです。電池も問題で電池付属のデジカメ等もだめだとのこと、なんか馬鹿げた話です。
　搭載規制する物質としてある物質が規制されることは分かりますが、その物質が量を問わず、つまりほんの微量であっても、十羽一絡げに規制してしまうのはちょっとおかしいんではないの・・・・と言いたいのです。 以前上京した時に、石垣のホームセンターでは手に入れられなかった塗料の小缶（40cc程）を東急ハンズで買って帰る時羽田の手荷物検査で没収された経験があります。成分に有機溶剤が含まれているかということでした。40ccの塗料に含まれている有機溶剤がどれほど危険だというんでしょう。ましてやプリンターインク（何が含まれているのかわかりませんが）や市販されている電池おや・・・です。
　危険物質の取り締まりの重要性は理解できますが、このように一般市民のごく当たり前の生活の部分にも影響するような取り締まり方は、本来の趣旨を逸脱してお役所の責任逃れの一環でしかないと思わざるを得ないのです。こんなことで市民の普通の生活の範囲がどんどん狭められていくのをただ黙って見ておられない心境なのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今日のアイドル「タコ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　94.12.18　大瀬崎　湾内
　

　　　　　　　　　　　　　砂地の底を這いつくばって進むうちに
　　　　　　　　　　　　　不意に見つけたカキ殻のような物
　　　　　　　　　　　　　中に何かがいるようだ・・・・・
　　　　　　　　　　　　　なんとかわいいタコちゃんがいらっしゃいました

　　　　　　　　　　　　　フジツボの飾りをあしらって大きさも丁度いいようだし
　　　　　　　　　　　　　なかなか居心地も良さそうです
　　　　　　　　　　　　　後のコウライトラギスも羨ましそうに見ています

　　　　　　　　　　　　　タコは隠れ家を担いで引っ越しをするそうですが
　　　　　　　　　　　　　この子もそうならぜひその光景を見てみたいものです

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タグ：大瀬崎・湾内 タコ 危険物航空機搭載規制のあり方

海のアイドル（４３３） 大瀬崎

　７月24日、雨の中での脱出があったアオウミガメのネストですが、7月30日に堀上調査が行われました。
　卵殻が84個、未孵化の卵が5個で都合産卵数は89個だったと判断されます。（カニやその他の生物に間引きされることもあるので凡その判断です）孵化後脱出に失敗して死んだ子ガメが5匹、そして驚いたことに残留子ガメが2匹いたということです。孵化が遅れたのか孵化したものの脱出できずに留まっていたのかは分かりませんが、一週間遅れでもなんとか無事に海へ旅立つことができたようです。　今回の旅立ち総数は79匹ということでした。
　この後ここ米原での上陸産卵が途絶えていますのでちょっと寂しいところではありますがまだ季節が終わったわけではありません。望みを捨てず再来を待ちたいと思います。

　　　　　　　　　　　　　　　　ロングツアーの合間は日帰りでの大瀬崎でした
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今日のアイドル「スナダコ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　94.04.02　大瀬崎　湾内
　

　　　　　　　　　　　　　　オッ、砂地に何かいるぞ！・・・アッタコだっ！
　　　　　　　　　　　　　　貝殻のようなもので作った隙間に身を潜めています
　　　　　　　　　　　　　　身体を様々に変身させ擬態をしますが
　　　　　　　　　　　　　　この特徴的な目だけはどうにもなりません
　　　　　　　　　　　　　　目が目立って存在がバレてしまいます

　

　　　　　　　　　　　　　　しばらく見ていると全身を現しました
　　　　　　　　　　　　　　これは５cmほどの小さな固体ですが
　　　　　　　　　　　　　　逃げる様子は無くしばらく睨めっこでした

　　　　　　　　　　　　　　小さい固体でもあり、マダコなのかスナダコなのか
　　　　　　　　　　　　　　はっきりしたところは分かりません
　　　　　　　　　　　　　　スナダコの特徴である目の下の白い筋が不明瞭です
　　　　　　　　　　　　　　とりあえず居場所などの情報から判断しました

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タグ：大瀬崎・湾内 スナダコ ウミガメネスト堀上調査 79匹の子ガメ旅立つ

海のアイドル（３１９）

　今日は潮時がいいのに天気が思わしくない、それに波も納まりそうにない予報だったので昨日の内にダイビングの予定を諦めてしまっていました。
　今朝起きた時も細かい雨が降っていましたので止めて正解・・・ところが海を見ると波はさざ波程度、時間が経つにつれ空が明るくなりお昼近くには時々雲間から日も差すほどに・・・、いやー予報にしてやられました。不覚にもいつもあまり宛にしていない予報を信じたのがいけなかったと反省しきりです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　今日のアイドル「ボウズコウイカ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　93.03.20　大瀬崎　湾内
　　　　　

　　　　　　　　　　　　沖縄には大きなコブシメというコウイカがいます （こちら）
　　　　　　　　　　　　これはそのコウイカの仲間なのですが
　　　　　　　　　　　　なんと体長わずか6～7ｃｍのチビなコウイカです
　　　　　　　　　　　　小さいくせに目つきだけは厳しいですね
　　　　　　　　　　　　狙ってストロボを光らせるとピュッと動きます
　　　　　　　　　　　　その動きがまた何ともかわいいのです
　　　　　　　　　　　　もう一つヒメコウイカというのもいるのですが
　　　　　　　　　　　　その違いがよくわかりません
　　　　　　　　　　　　ボウズかヒメか、百人一首の組み合わせみたいですね

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タグ：ヒメコウイカ 天気予報ハズレ ボウズコウイカ 大瀬崎・湾内

海のアイドル（２３７）

　今日午後7時半からNHK沖縄で石垣島でのサンゴの大敵オニヒトデに関する番組が放映されました。数日前から予告もあったので期待して観てみましたが、終わった感想は「なんかちょっとピントがずれているのでは」ということでした。
　以前にやはりNHKの「ご近所の底力」で取り上げられ、漁業者とダイビング業者が力を合わせてオニヒトデの駆除をすることが必要だという課題が提示されました。今回はその後の成果とか新たな課題について話されるかと期待していたのですが、何となく復習するだけに終わってしまいました。
　ローカルでの放映なので、視聴者受けを意識しての構成だったのかもしれませんが、ななんとかもう一工夫できなかったものかと思わざるを得ない、中途半端な内容だったとの印象をぬぐえません。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　今日のアイドル「アオリイカ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　98.07.05　石垣　米原樹下美人
　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　ポイント名「樹下美人」とは変わった名前です
　　　　　　　　　　　　　　この名の由来は根の下に花のように咲く
　　　　　　　　　　　　　　「海イチゴ？」にちなんで付けられました
　　　　　　　　　　　　　　詳しくは明日掲載する予定です

　　　　　　　　　　　　　　イカを水中で観察すると
　　　　　　　　　　　　　　その泳ぎ方の美しさに感激します
　　　　　　　　　　　　　　体側のヒレを動かして泳ぐのですが
　　　　　　　　　　　　　　このアオリイカや甲イカのコブシメ等は
　　　　　　　　　　　　　　体側全面にあるヒレを波のように動かします
　　　　　　　　　　　　　　左右のヒレを別々に波打たせたり
　　　　　　　　　　　　　　瞬時に動きを反転させたりして
　　　　　　　　　　　　　　前進後退そして左右への動きも自由自在
　　　　　　　　　　　　　　他の動物が持ち得ない素晴らしい能力と
　　　　　　　　　　　　　　その軽やかな動きの美しさに
　　　　　　　　　　　　　　ただ感動するばかりなのです

　　　　　　　　　　　　　　　　　
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タグ：石垣・樹下美人 アオリイカ オニヒトデの被害 オニヒトデ駆除