農業をする魚「海のハルサー」

引き続きイノー散策での話をもう一つ。
いつも何気なく見ていた魚が実はとてもユニークな存在だった・・という話。

　イノーを泳いでいて、ふいに手指を何かに突っつかれた経験がある方おられると思います。見ると強面のスズメダイが「寄るな、出て行けっ！」とばかりに威嚇しています。見上げた度胸です。でも彼らも必死なんですよね。
　　　　　　　　

　スズメダイの仲間は縄張りを持つことで知られていますが、その縄張りを持つ意味にも色々あるようで、大方は餌場を確保するためとか卵を守るためとかですが、このクロソラスズメダイは畑を守っているんだそうです。ただ守るだけではなく畑を耕して作物を育てる、しかも一種類の作物だけで、ほかの作物が生えてくれば抜き取ってしまうそうです。 まさに海のハルサー（畑人）ですね。

　　　　　　　　
　　　　　岩を一面に覆っているのが彼（♀かな？）の作物「イトグサ」（紅藻類）の畑です。

　　　我が家の芝生の庭は雑草だらけ、クロソラスズメダイを見習って、もっと手入れを
　　　　しておけばよかったと反省するばかり・・・・。

追記訂正
　投稿したあと、ふと気になって手持ちの図鑑を全部だして再確認しました。どうやら写真のスズメダイはクロソラスズメダイではなくスズメダイモドキだったようです。彼らも藻場の縄張りを持ちますが、作物の管理はそこそこ？だそうです。
　いや～、手抜き確認でボロが出ました、反省・・・。
　藻場を管理するスズメダイ、ほかにもいるそうなのでじっくり探してみたいと思います。

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