海のアイドル（６０）

[トックリヤシのダイビング遍歴]
（前回からのつづき）
　世の中にデジタルカメラが浸透し始め、水中写真の分野でも次々に対応商品が出揃う時代となり、私にとっても関心を示さざるを得ない状況になってきました。観察写真を主にしている私としては、フィルムカメラとは一線を画しスナップ的に手軽に使えるカメラで十分だとして、一番手ごろなデジイチ、ニコンD50とハウジングを使うこととしました。
　ちょうどその頃、街のカメラ店のDPEも流れに押され、その日仕上げを売りにしていたポジフィルムの現像が本島送りになってしまったのです。街へ車で出かけ現像に出しても一週間近くかかってしまい、また車を走らせ取りに行く。こんな状態は私の写真としては即時性を欠きただの時間の無駄としか言いようが無く、自ずと敬遠するようになりました。だからと言ってフィルムカメラは全く無用とはし難い気持ちも少しは有ります。
　一方今のデジイチのシステムでは物足りなくもっと充実させたいし、レンズのバリエーションも増やしたい、フィッシュアイでワイドを撮りたいなど欲を言えばきりが無いのですが、問題は「先立つもの」であります。それを考えたとき、いっそフィルムカメラセットを下取りに出して資金の足しにしようかとも考えたりするわけです。永年愛用してきただけに手放すには思い切った決断が必要です。
「先立つもの」のことでは、もう一つ悩ましい問題があり、ことによっては何よりも優先させなければならない事態になるかもしれません。
（つづく）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　今日のアイドル「チンアナゴ」

　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　マイポイント近くでは
　　　　　　　　　　　　　　　　たくさんいるわけではないですが
　　　　　　　　　　　　　　　　たまに探してみることがあります
　　　　　　　　　　　　　　　　ゴルフの遼くんが
　　　　　　　　　　　　　　　　芝目を読むときのように
　　　　　　　　　　　　　　　　砂地に腹這いになって
　　　　　　　　　　　　　　　　５ｍほど先をスキャンします
　　　　　　　　　　　　　　　　先の曲がった細い棒が
　　　　　　　　　　　　　　　　ゆらゆら見えたら
　　　　　　　　　　　　　　　　ちょっと近付いて確認
　　　　　　　　　　　　　　　　もっとよく見ようと近付くと
　　　　　　　　　　　　　　　　するするっと穴に消えてしまいます
　　　　　　　　　　　　　　　　犬のチンに似ているから
　　　　　　　　　　　　　　　　この名が付いたのだそうです
　　　　　　　　　　　　　　　　どれほど似ているのか
　　　　　　　　　　　　　　　　確かめたいのだけれど
　　　　　　　　　　　　　　　　肉眼では難しいかも・・・

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タグ：石垣・米原 チンアナゴ