SSブログ

Dive No.811  石垣島 米原 [ダイビング]



 朝生きて海側の窓を開け暗闇から聞こえる波の音に耳をそばだてる。昨日よりはかなり静かになっているようだ。少し明るくなり微かに見えるリーフエッジの波を見る。時々白波が立つがリーフ越えには問題なし、予定通り決行・・・。


Dive No.811 (ダイブログより転記)
  2017年10月09日  天気:晴れ時々曇り 気温:32℃ 水温:水面29℃・水底28℃
  風:東3  波:うねり少々  潜水時間:44分  水深:最大23.1m・平均18.3m

 三連休の最終日、観光客の出足は早い。ビーチは朝早くから賑わいをみせている。東寄りのやや強い風と沖合からのウネリが渚を洗う中沖へ泳ぎ出す。 イノーの水中視界は良くないしリーフエッジを越えても濁りが消えない。あまりにも安定した気候続き、海水の入れ替えがなされないまま沖合まで濁り水が滞留したままなのだろう。魚達の活動はこの濁りも関係ないようでいつも通り活発だ。

 今日も先客のボートがいる、その脇から潜降するが、ダイブを終え船上に上がったゲストたち、水面を泳ぐ私を見つけ、他にボートはいないしどこから来た?と不思議そうな顔で眺めていた。

 潜降、先ずはヨスジの様子を伺う。根の上に小ぶりの一団が・・・、根の下には大型の集団が分かれて群れている。世代ごとに住み分けしているようだ。
  811-3484.jpg

 壁を降りて奥へ進む。隈なく穴を探すが目的のスミレヤッコ姐さんの姿は無し。Uターンし、クロユリハゼのペアーに挨拶、砂地のクマノミカップルも相変わらず威勢よく出迎えてくれるが、まだ産卵の形跡なし。

 その脇の小さいトゲサンゴには細かいフタスジリュウキュウスズメダイの幼魚が前にも増して数を増やしてサンゴを出入りしている。
  811-3500.jpg
 
 ミノカサゴの根へ、細かいスカシテンジクダイ幼魚が根を覆うように群れている。根の穴には白地に黒い斑点のウツボのお腹が見える。かなり大きいニセゴイシウツボだ。頭が見えないのでそのお腹を指でツンツン、ピクット動いた。別の穴を覗くとその頭が、口を半開きにして喘ぐように、鋭く細かい歯を覗かせて呼吸している。

 オトヒメ御殿へ、いつものように白く変色したミツボシクロスズメダイの老成魚達が派手に迎えてくれるだけ、特に変化なし。

 帰路、ジュズダマイソギンチャクへ、前回と同じ小さなミツボシクロスズメダイの幼魚の固まりでその在処はすぐに分かる。 黒い軍団に紛れてこれまた小粒のクマノミ幼魚が一匹、お尻フリフリで健在。
  811-3509.jpg

 キンセンの根へ、殺風景の根の片隅にここもまたなりの数の細かいキンセンイシモチの幼魚が群れる、キンセンの根もこの先安泰のようだ。

 ガレ場を上りサンゴチェック、水深10m辺りの若いサンゴは益々元気、ほんの僅かな成長でもざっと見渡した時、前回と明らかに違う景観を見るようでしばし見惚れる。計測の対象としているまん丸サンゴも見劣りがするようなサンゴが辺り一面に増えてきているよう、メジャーで測ってみるにも目移りがする位だ。

 最後に斜面トップのハマクマノミに挨拶、ウネリに大きく揺らぐタマイタダキイソギンチャクの中でいささかモミクチャの体だがこれが彼等の普段なのだ。

 浮上し礁原を泳ぐがウネリで左右に揺られ方向が定まらない。礁原に暮らす魚達もウネリに任せ行ったり来たり、乗り物に弱い人なら完全に船酔いだろう。魚達も船酔いしそう・・・なんてそれは無いよね。





 折角の連休に天気は上々でもあるのに、渚辺りの濁りはすこぶる悪くマスクを着けて水中を覗く観光客にはもっと海の中を楽しんでもらいたいのになんとも気の毒だ。いつもはこんなじゃないんだよって慰めてあげたい気持になる。




ポチっとお願いします
人気ブログランキングへにほんブログ村 写真ブログ 水中写真へ

nice!(39)  コメント(8)