海のアイドル（５８）

[トックリヤシのダイビング遍歴]
（前回からのつづき）
　今頭を悩ませていることが二つほどあります。一つは写真の整理に関することです。１９９２年頃からポジフィルムを使い始め、それをスライドマウントしたものが、富士のスライドファイル３００Nで実に１１冊以上、スライドコマ数でいうと３３００コマ以上溜まっていることになります。一応マウントするときはそれなりの選別をしていますので見るに耐えないカットははじかれているはずですが、作品としてどうかと言えば、恐らく自己満足の域を脱していないと思います。まあ実のところ改めて古い写真を見ること自体、多少勇気がいることでもあります。
　それにしても本棚を占領しているスライド写真を何とかしなければと日頃悩んでいるわけです。先日たまたま古いファイルを引っ張り出してスライドを見ると、なんとカビが発生しているではありませんか。ファイルにはシリカゲルを同封してあるのですが、沖縄の高温多湿の環境の中では効果は薄いようです。こうなったらいっそのことデジタル化してしまったほうがいいのかも知れません。スライドを一枚一枚スキャナーでスキャンしてDVDに保管すればいいわけですが、一枚のスキャンに２分弱かかります。これを３０００回以上繰り返さなければならない・・・、考えただけでもウンザリです。でもいつの日か覚悟を決めてやっておいたほうがいいんでしょうね。これも私のダイビング遍歴を締めくくる重要な作業の一つにしなければならないでしょう。
（つづく）

　　　　　　　　　　　　　　　　今日のアイドル番外編「魚舞う礁斜面」

　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００５年１１月撮影

　　　　　　　　　　　　　　　　　－２０ｍの砂地からゆっくり浮上
　　　　　　　　　　　　　　　　　ふと礁斜面の上を見ると
　　　　　　　　　　　　　　　　　いつにも無く魚が群れている
　　　　　　　　　　　　　　　　　満潮が過ぎ潮が引き始めた
　　　　　　　　　　　　　　　　　イノー（礁池）の海水が
　　　　　　　　　　　　　　　　　プランクトンを運んで来ているのだろうか
　　　　　　　　　　　　　　　　　しばし眺めて減圧停止
　　　　　　　　　　　　　　　　　こんな情景に出会う偶然
　　　　　　　　　　　　　　　　　何度通っても興味は尽きない

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タグ：石垣・米原 礁斜面