Dive No.790 石垣島 米原 [ダイビング]
9月7日以来、2回パスせざるを得なかったが3度目の正直、台風22号も逸れてくれたことでやっとチャンスがやって来た、実に一ヶ月半ぶりである。
その後サンゴの白化が進んだのか止まったのか、そして復活の兆しは? とにかくこの目で確かめてみなければ・・・。
Dive No.790 (ダイブログより転記)
2016年10月20日 天気:曇り 気温:31℃ 水温:水面27℃・水底27℃
風:南西1 波:ウネリ少々 潜水時間:44分 水深:最大23.1m・平均17.3m
先ずはイノー(礁池)の状態
水深1~2mの水底に点在していた小さいサンゴ、前回は白く目立っていたが今回はそれが一見しただけでは判別できない。泳ぎながら注意してみると、死滅して茶色く苔で変色したものと元の色に回復したものが混じっているようだ。
礁原手前に広がるエダコモンサンゴの群落も、白く帯状に広がっていた白化部分が大方回復して元の色に戻っている。
よし、やはり遠くの台風でも良い影響を残してくれたようだとひとます安心・・・、しかしその判断は甘かった。
リーフエッジに近付くにつれ以前のままの白化サンゴが目立つようになり、中には一部に苔が付き始めているものもある。エッジを越えての礁斜面でも同じような状態だ。期待を裏切るような光景にショックを隠せない。
潜降を始めると中層にアマミスズメダイの群が迎えてくれる。その中には紫のハナゴイの若魚も・・・、そんな群の中を降りて行くと暗い気分も幾らか和んでくるのだ。
気を取り直し、ヨスジフエダイの出迎えを受ける。個体は大きいが群は小さい。
根の脇のケーブは・・・あれほどの密集状態がいつしかもぬけの空、入口にアオギバゼがホバリングするだけとなっていた
壁を進み-20mの砂地を折り返す。チョウチョウコショウダイのクリーニングステーション、今日のお客は2匹だった
壁際イソギンチャクからミノカサゴの根へ・・、数は少ないがこの水深のサンゴ・イソギンチャクには白化の兆候なし、しかし季節が移り小魚の姿が消えどことなく殺風景だ。
オトヒメ御殿、ミツボシクロスズメの成魚がワサワサ、しかも攻撃的、下手に岩に手を付くとすかさず喉をクククッと鳴らしながら手を突つかれる、ちょっと痛い。巣作り中なのだろうか、もしやどこかに卵? 探したが見つからなかった。
小さなイソギンチャクに居付いていたクマノミ幼魚も立派な姿になった。しかしまだ連れ合いが見つからないようだ。
帰路、ジュズダマ、ハナハゼをチェックしキンセンの根へ。 岩陰を覗くと細かいキンセンイシモチの稚魚が集まっている、いつぞやの口内保育から育った子供たちだろうか。
駆け上がりを上り始めるとそこここに白化サンゴ、その多くは既に苔が生え始めている。あの時点で白化していたサンゴは復活には至らなかったのか・・・。白化に強いサンゴ、弱いサンゴがはっきり見て取れる。
雪のゲレンデのように真っ白だったダイオウサンゴは、部分的な復活が確認できる、これは勝ち組だ。
斜面上部水深5~10m付近のサンゴはさらに無惨な姿を現している。
すっかり苔むした?ミドリイシ
目印にしていた大きなハナヤサイサンゴも復活には至らなかったようだ、残念!
環境の変化は微妙な条件が重なりあって起こる結果であり、気温が下がればとか台風が掻きませてくれればなんとかなるとか・・・そう単純明快には説明できないものであるという事を思い知らされた。
その後のサンゴ復活を期待し頭に描いていた海中の景観を、今日確認した状態を元にして描き直さなければならない。
しかしその反面、イノーや礁斜面で見た魚たちの活発旺盛な活動は少なからず海の活力の底力を示してくれているようでもあり、この先のサンゴ復活への変化を期待して見守っていきたい。
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その後サンゴの白化が進んだのか止まったのか、そして復活の兆しは? とにかくこの目で確かめてみなければ・・・。
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2016年10月20日 天気:曇り 気温:31℃ 水温:水面27℃・水底27℃
風:南西1 波:ウネリ少々 潜水時間:44分 水深:最大23.1m・平均17.3m
先ずはイノー(礁池)の状態
水深1~2mの水底に点在していた小さいサンゴ、前回は白く目立っていたが今回はそれが一見しただけでは判別できない。泳ぎながら注意してみると、死滅して茶色く苔で変色したものと元の色に回復したものが混じっているようだ。
礁原手前に広がるエダコモンサンゴの群落も、白く帯状に広がっていた白化部分が大方回復して元の色に戻っている。
よし、やはり遠くの台風でも良い影響を残してくれたようだとひとます安心・・・、しかしその判断は甘かった。
リーフエッジに近付くにつれ以前のままの白化サンゴが目立つようになり、中には一部に苔が付き始めているものもある。エッジを越えての礁斜面でも同じような状態だ。期待を裏切るような光景にショックを隠せない。
潜降を始めると中層にアマミスズメダイの群が迎えてくれる。その中には紫のハナゴイの若魚も・・・、そんな群の中を降りて行くと暗い気分も幾らか和んでくるのだ。
気を取り直し、ヨスジフエダイの出迎えを受ける。個体は大きいが群は小さい。
根の脇のケーブは・・・あれほどの密集状態がいつしかもぬけの空、入口にアオギバゼがホバリングするだけとなっていた
壁を進み-20mの砂地を折り返す。チョウチョウコショウダイのクリーニングステーション、今日のお客は2匹だった
壁際イソギンチャクからミノカサゴの根へ・・、数は少ないがこの水深のサンゴ・イソギンチャクには白化の兆候なし、しかし季節が移り小魚の姿が消えどことなく殺風景だ。
オトヒメ御殿、ミツボシクロスズメの成魚がワサワサ、しかも攻撃的、下手に岩に手を付くとすかさず喉をクククッと鳴らしながら手を突つかれる、ちょっと痛い。巣作り中なのだろうか、もしやどこかに卵? 探したが見つからなかった。
小さなイソギンチャクに居付いていたクマノミ幼魚も立派な姿になった。しかしまだ連れ合いが見つからないようだ。
帰路、ジュズダマ、ハナハゼをチェックしキンセンの根へ。 岩陰を覗くと細かいキンセンイシモチの稚魚が集まっている、いつぞやの口内保育から育った子供たちだろうか。
駆け上がりを上り始めるとそこここに白化サンゴ、その多くは既に苔が生え始めている。あの時点で白化していたサンゴは復活には至らなかったのか・・・。白化に強いサンゴ、弱いサンゴがはっきり見て取れる。
雪のゲレンデのように真っ白だったダイオウサンゴは、部分的な復活が確認できる、これは勝ち組だ。
斜面上部水深5~10m付近のサンゴはさらに無惨な姿を現している。
すっかり苔むした?ミドリイシ
目印にしていた大きなハナヤサイサンゴも復活には至らなかったようだ、残念!
環境の変化は微妙な条件が重なりあって起こる結果であり、気温が下がればとか台風が掻きませてくれればなんとかなるとか・・・そう単純明快には説明できないものであるという事を思い知らされた。
その後のサンゴ復活を期待し頭に描いていた海中の景観を、今日確認した状態を元にして描き直さなければならない。
しかしその反面、イノーや礁斜面で見た魚たちの活発旺盛な活動は少なからず海の活力の底力を示してくれているようでもあり、この先のサンゴ復活への変化を期待して見守っていきたい。
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2016-10-23 00:00
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コメント(8)
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>魚たちの活発旺盛な活動
と言うことですが
魚たちとサンゴは
切っても切り離せない関係なのでしょう。
サンゴが復活してくれないことには
魚の将来が見えませんね!
サンゴよ蘇ってほしい。
by ファルコ84 (2016-10-23 22:34)
白化は止まったのか? 読んでいくうちにホッとしたり
がっかりしたり
しかし あのお魚の中を降下していくのは
これは経験出来ないし、とてもうらやましいです
ダイオウサンゴは勝ち組になって良かったです
お魚さんたちが元気なのが何よりですね
by majyo (2016-10-24 07:34)
ファルコ84さんへ
魚影が濃くなるということは回復の兆しがみられるから?・・・
魚には我々にはわからない感覚があるのではないでしょうか。。。
by トックリヤシ (2016-10-24 09:29)
majyoさんへ
サンゴの状態、
二歩戻って三歩前進・・・になることを期待しています^^
by トックリヤシ (2016-10-24 09:33)
海の中の自然の複雑な因果関係、不思議ですね。紆余曲折をたどりながらも、強靱な治癒力が最終的には上手く働いてくれることを祈るばかりです。」それにしても、若い美しい魚たちの大群、神秘的で、圧倒されますね。
by kazg (2016-10-24 22:04)
kazgさんへ
自然の治癒力ばかりを頼っていてはなりません。
いかに強靭であれ、いまやそれを脅かす人の知恵(悪知恵)が
はびこる時代になってきたのではないでしょうか。。。。
by トックリヤシ (2016-10-25 09:06)
3度目のチャンスで色々見るものがありましたねぇ、一喜一憂してしまいましたねぇ
クマノミさん立派になりましたねぇ!
次回がまた楽しみですねぇ
by momotaro (2016-10-27 18:51)
momotaroさんへ
問題の高水温も季節が進めば落ち着くはずですので
後は自然の回復力を信じて見守っていきたいと思っています。。。
by トックリヤシ (2016-10-27 20:03)