海のアイドル（２８）

（前回からのつづき）
　船で戻った二人は私より若かったのですが、カメラを持っていなかったにも係わらず、意外に体力いや泳力がなかったみたいです。ＩＯＰのプールでトレーニングをした仲間でしたが成果を挙げていなかったようです。後で私が先に一人で泳いでいったのが不満だったとか言い訳をしていましたがとんでもない、こっちだって必死だったのですから・・・。
　とはいえ、この事件はコンパスを過信？いや使い方の間違いが原因でした。横からの流れを加味しないで往復すれば行程はＶ字型になるのは当たり前であり、その流れの有無を把握しないまま方位を変えないで行き来したのがそもそもの原因でした。道具に頼り切るのではなく上手に使って、しかも危険に対しての感覚を鋭くして、予期せぬ事態にも対応できるように鍛錬しなくては・・と実感した出来事でした。
（つづく）

　　　　　　　　　　　　　今日のアイドル「ハナミノカサゴ」若魚

　　　　　　　

　　　　　　　　　　　この子も小さいうちはかわいい・きれいの代表格、
　　　　　　　　　　　大きくなるとドス黒くなって
　　　　　　　　　　　悠然と漂う姿がふてぶてしい。
　　　　　　　　　　　しかも近付くと背鰭の毒針を
　　　　　　　　　　　こっちに向けて威嚇する憎い奴。
　　　　　　　　　　　若魚はあまり動かないので
　　　　　　　　　　　良くモデルにしますが、
　　　　　　　　　　　ちょっとシャイなのが玉にキズです。
　　　　　　　　　　　願わくば、中層に浮いて
　　　　　　　　　　　こっちを向いてくれれば
　　　　　　　　　　　カッコよくばっちり撮ってあげるのに、
　　　　　　　　　　　いつもはたいてい地面にくっつくようにいて、
　　　　　　　　　　　カメラを向けるとあっちを向いてしまいます。
　　　　　　　　　　　派手な衣装を着けているんだから
　　　　　　　　　　　もっと自信を持てばいいのに・・・
　　　　　　　　　　　なんてこっちの都合ですね。

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タグ：石垣・米原 ハナミノカサゴ