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海のアイドル(24) [魚]

(前回からのつづき)
 三宅島、伊ヶ谷でのタンク放棄事件の話です。
 カンパチなど大物が集まる沖の根を目指して防波堤から沖へ泳ぎだしました。K氏とT氏のバディーが先行し、私とM氏が後を追いましたがしばらくして先行の二人を見失ってしまいました。左前方からのやや強い流れを感じながら水中を進みやっと根にたどり着きましたが、流れは益々強くなり、カンパチの姿を確認しながらも早々に引き返すことにしました。
 上陸してしばしK氏バディーの帰りを待ちましたが一向に姿を見せません。しばらくして、ちょっとやばいかな・・と思いながらも水面をくまなく探しました。天気は良好で波も穏やかであり、水面に浮かべば容易に確認できるはずでしたが、どこにもそれらしき姿はありません。と、何気なく湾の右遠く伊豆岬方面を眺めたとき、キラリと光るなにかが岩場に・・・。
 二人が眼を凝らして見ると小さく黒い二人の人影が岩場を歩いているではないですか。だんだん近付いてきてそれがK氏たちである事が確認でき、我々も胸を撫で下ろしました。戻ってきた二人に聞くと、沖に出過ぎて強い流れに捕まってしまい、タンクの水抵抗で戻るに戻れず仕方なくタンクとウエイトを水面から放棄し、流れに任せやっとのことで対岸にたどり着いたとのこと。岩場を戻るとき肩に掛けたレギュレーターが太陽を反射してキラリと光ったのでした。ウエイトはともかく、放棄したタンクはダブル、殊にY氏のタンクは手に入れたばかりの14リットル、スティールのダブル。まずこんなタンクを背負って流れを泳ぐのは至難のこと、放棄して正解ではありましたが、なんともモッタイナイ。レギュレーターを外して持ち帰ったことは多少の救いでした。
 翌日漁師さんに船を出してもらいタンク探しをしましたが、所詮無駄なことではありました。
(つづく)

             今日のアイドル「ミツボシクロスズメダイ」幼魚

        ミツボシ.jpg

                人も動物も幼いうちはなんとも
                可愛い姿形をしていますね。
                このミツボシクロスズメダイも
                大きくなるとズングリムックリ、
                なんともふてぶてしい姿で
                敵を蹴散らす憎たらしい奴・・・ですが、
                子供のうちは大きな目をパチクリ、
                ちょっとおどおどした泳ぎ方が
                なんとも言えず可愛いのです。
                これからいろいろな試練を経て
                生き抜いていかなければなりません。
                つい頑張れよっ・・と
                声を掛けたくなります。

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