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海のアイドル再演ー1077  「マイポイントダイビング Dive No.790」 [ダイビング]

(2016-10-23 掲載)

今日のアイドル再・再演ー1077 「Dive No.790  石垣島 米原」
2016年10月20日 石垣島 米原リーフ下


Dive No.790 (ダイブログより転記)
  2016年10月20日  天気:曇り  気温:31℃  水温:水面27℃・水底27℃
  風:南西1  波:ウネリ少々  潜水時間:44分 水深:最大23.1m・平均17.3m

 先ずはイノー(礁池)の状態
 水深1~2mの水底に点在していた小さいサンゴ、前回は白く目立っていたが今回はそれが一見しただけでは判別できない。泳ぎながら注意してみると、死滅して茶色く苔で変色したものと元の色に回復したものが混じっているようだ。

 礁原手前に広がるエダコモンサンゴの群落も、白く帯状に広がっていた白化部分が大方回復して元の色に戻っている。
 よし、やはり遠くの台風でも良い影響を残してくれたようだとひとます安心・・・、しかしその判断は甘かった。

 リーフエッジに近付くにつれ以前のままの白化サンゴが目立つようになり、中には一部に苔が付き始めているものもある。エッジを越えての礁斜面でも同じような状態だ。期待を裏切るような光景にショックを隠せない。

 潜降を始めると中層にアマミスズメダイの群が迎えてくれる。その中には紫のハナゴイの若魚も・・・、そんな群の中を降りて行くと暗い気分も幾らか和んでくるのだ。

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 気を取り直し、ヨスジフエダイの出迎えを受ける。個体は大きいが群は小さい。
 根の脇のケーブは・・・あれほどの密集状態がいつしかもぬけの空、入口にアオギバゼがホバリングするだけとなっていた

 壁を進み-20mの砂地を折り返す。チョウチョウコショウダイのクリーニングステーション、今日のお客は2匹だった
 壁際イソギンチャクからミノカサゴの根へ・・、数は少ないがこの水深のサンゴ・イソギンチャクには白化の兆候なし、しかし季節が移り小魚の姿が消えどことなく殺風景だ。

 オトヒメ御殿、ミツボシクロスズメの成魚がワサワサ、しかも攻撃的、下手に岩に手を付くとすかさず喉をクククッと鳴らしながら手を突つかれる、ちょっと痛い。巣作り中なのだろうか、もしやどこかに卵? 探したが見つからなかった。

 小さなイソギンチャクに居付いていたクマノミ幼魚も立派な姿になった。しかしまだ連れ合いが見つからないようだ。

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 帰路、ジュズダマ、ハナハゼをチェックしキンセンの根へ。 岩陰を覗くと細かいキンセンイシモチの稚魚が集まっている、いつぞやの口内保育から育った子供たちだろうか。

 駆け上がりを上り始めるとそこここに白化サンゴ、その多くは既に苔が生え始めている。あの時点で白化していたサンゴは復活には至らなかったのか・・・。白化に強いサンゴ、弱いサンゴがはっきり見て取れる。
 
 雪のゲレンデのように真っ白だったダイオウサンゴは、部分的な復活が確認できる、これは勝ち組だ。

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 斜面上部水深5~10m付近のサンゴはさらに無惨な姿を現している。

 すっかり苔むした?ミドリイシ
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 目印にしていた大きなハナヤサイサンゴも復活には至らなかったようだ、残念!
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 環境の変化は微妙な条件が重なりあって起こる結果であり、気温が下がればとか台風が掻きませてくれればなんとかなるとか・・・そう単純明快には説明できないものであるという事を思い知らされた。



 その後のサンゴ復活を期待し頭に描いていた海中の景観を、今日確認した状態を元にして描き直さなければならない。
 しかしその反面、イノーや礁斜面で見た魚たちの活発旺盛な活動は少なからず海の活力の底力を示してくれているようでもあり、この先のサンゴ復活への変化を期待して見守っていきたい。

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